ちょこちょこ「黄砂」がきているという発表がありましたが・・・
2021年3月29日から、かなり濃い黄砂が日本に来るとニュースなどで報じられています。
そして、5月8日からの飛来も予想されていますね。
黄砂は、洗濯ものや外に停めている車を汚すやっかいなやつ。
あまり濃い黄砂は、霧のような視界不良もありますし、吸い込むとのどが痛くなったり、苦しくて頭がぼんやりとしてしまうことも。
ものが汚れたり、体調が悪くなったりするのであれば、せめてその前に来るか、いつも終わるのかぐらい心構えしておきたいですよね^^
本記事では、黄砂のピーク時期をご紹介。
そして、自分の地域にいつ黄砂がくるのか、一目でわかる分かりやすい予測サイトをご紹介します。
黄砂2021年のピーク時期をデータから
実は、黄砂は実は年間を通して、日本列島にやってきています。
3月∼5月にピークを迎えますが、ここ35年間のうち、黄砂が「観測できたよ~」と気象庁がいっている日が一番多いのが4月です。
その次に観測できた日が多いのが3月。
下の気象庁のデータでは、4月が8.2日、3月が6.2日になっています。
そして次に多いのが5月の4.0日。
月別の黄砂観測日数平年値(1981~2016年)国内59地点統計
(出典;月別黄砂観測日数平年値, 気象庁)
このような傾向は、年度がかわってもさほど変わりません。
上旬か、下旬か、といわれるとそこまで詳しいデータはないのが残念ですが、「3月中旬から4月中旬まで」くらいは、黄砂のピークだと思って注意しましょう!
次に、地域別のピークについてです。
地域別の2021年の黄砂のピーク予報(5/15まで)
5/7~5/9まで注意が必要です。
各地方の、「気を付ける日(〇、なんとなくかすむ)」、「特に気を付ける日(●、環境基準値付近のあきらかにかすむ)」、「絶対注意の日(★)」は以下です。
なお、以下はPM2.5も含めたうえでの予報になっています。
5/8 | 5/9 | 5/10 | 5/11 | 5/12 | 5/13 | 5/14 | |
北海道 | ★ | ● | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
東北北部 | ● | ● | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
東北南部 | ● | ● | 〇 | ● | |||
首都圏 | 〇 | ★ | 〇 | 〇 | 〇 | ● | ● |
北陸信越 | ★ | ★ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
東海 | ★ | ★ | 〇 | ● | ● | 〇 | 〇 |
近畿 | ★ | ★ | 〇 | ● | ● | 〇 | ● |
中国 | ★ | ★ | ● | ● | ● | ● | ● |
四国 | ★ | ★ | 〇 | ● | ● | ● | ● |
九州北部 | ★ | ★ | ● | ● | 〇 | 〇 | 〇 |
九州南部 | ★ | ★ | ● | ● | 〇 | 〇 | ● |
沖縄 | 〇 | ||||||
5/8 | 5/9 | 5/10 | 5/11 | 5/12 | 5/13 | 5/14 |
(SPRINTARSデータを加工して作成)
●、★のところは特に注意して下さい。
黄砂は今日がピークなの?みるべきサイト3選。
ここでは、
◆黄砂が流れてくる様子がダイレクトにわかる!
◆黄砂の地域別の予報が分かる!
便利サイトをご紹介します。
ぜひブックマークしておいて下さい^^
SPRINTARS
九州大学発の予測サイトです。
エアロゾルにより引き起こされる気候変動・大気汚染をシュミレーションしています。
黄砂だけでなく、PM2.5の予測もしており、地域別に「少ない」「やや多い」「多い」「非常に多い」の4段階で、今日、明日1週間の予報がみることができます。
色によって分けているので、パッと見て非常に分かりやすいサイトになっています。
こで注意したいのが、「黄砂も2.5μm以下だとPM2.5に入る」ということ。
ですので、このサイトを見る時は、黄砂のところよりPM2.5の予報を見た方が、感覚的に当たっています。
黄緑色の「やや多い」、オレンジの「多い」、赤の「非常に多い」の日は注意が必要です。
気象庁 黄砂観測予測図
気象庁の予測サイトです。
黄砂がどこからどのくらいの濃度で流れてくるかの予想図を、天気図の雲の流れと同じような感じで動画で表しています。
黄砂の濃度が、色の濃さで表しているため、自分の地域の黄砂が濃いのか、薄いのか、直感的に分かるのがうれしいですね。
動画で見れる予測時間は、「3時間ごとの、昨日から明日まで」か、「6時間ごとの現在時間から3日先まで」の2つです。
3日までの3時間ごとの黄砂の濃度も、静止画で確認することができます。
国立環境研究所 東アジア域の黄砂・大気汚染物質分布予測
国立環境研究所の黄砂、硫酸エアロゾルの分布予測サイトです。
気象庁の予測サイトのように動画で見れますが、「東アジア」対象なので、見れる地域が広いのが特徴です。
また、風の流れが矢印で記してあったり、黄砂の濃度が等圧線のようにあらわしてあるので、とても見やすいです。
「昨日から2日後」までの範囲で予測をみることができます。
分布予測の動画をみる場合は、下の「Movie On」のボタンを押して下さい。
国立環境研究所 東アジア域の黄砂・大気汚染物質分布予測 はこちら
なお、「黄砂ってこんなに昔からあったっけ?」という疑問には、こちらのページでまとめてありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
黄砂の原因や、大きさ、なぜ春に来るのか、など様々な疑問にもお答えしています。
【黄砂関連記事】
黄砂の影響や注意点
黄砂は先ほども述べましたが、1年中、そして、大昔から日本にきているものです。
とはいうものの、最近はたくさん飛んでこなくても、体に悪い影響があるのでは?ということで、様々な研究が進められています。
黄砂の影響について、環境省から冊子が出ていますが、こんなこと書かれています。
◆黄砂の濃度が高い日ほど、目や鼻や皮膚などに症状がでる人が増える。
◆黄砂とアレルギー症状の関連がある。
◆呼吸器症状との関連がある。
◆脳や心臓の血管のつまり(梗塞)との関連が報告されている。
もともと健康な人はさほど心配しなくてもいいのですが、アレルギーがあったり、ぜんそく持ちだったり、小さな子供やお年寄りは注意が必要です。
注意点は、「黄砂が濃い時はあまり外に出ない!黄砂にふれる時間を短くする!」です。
そのためには、
- 黄砂予報を活用する。
- 黄砂がたくさん飛んで来ている時は、外出はひかえる。
- 外でのはげしい運動、長い運動はやめる。
- 自分の顔の大きさにあったマスクを、すきまなくつける。
- 窓を開けての空気の入れ替えは最小限に。
- 空気清浄機を利用する。
といったことを積極的にやっていきましょう^^
黄砂のピーク時期のまとめ
今は3月下旬ですので、黄砂のピークはこれからです。
今は便利なシュミレーションサイトがありますので、積極的に利用して、あまり黄砂の影響を受けない生活を心がけたいですね^^
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