非常に高価なチェロ、ジョヴァンニ・グランチーノの所有者は誰なのでしょうか?
芸能人格付チェックでもその音色がお披露目されましたね^^
グランチーノについては謎に包まれていることが多いのですが、当時のイタリアの弦楽器職人の中では、名器をつくるうちの一人。
ジョヴァンニ・グランチーノの弦楽器は「オールドイタリアン」と呼ばれ、数千万以上する非常に高価なものとなっています。

そんな高い楽器、誰がもってるんだろう?
お金持ちしか買えないよねえ。

普通の家よりも高いお値段ですよね。
やっぱり音楽家の方が買っているんでしょうか?
調べてみました。
本記事では、高級チェロの一つ「ジョヴァンニ・グランチーノ」を所有してるのは誰なのか?社長や個人演奏者など色々調べてみました。
高級チェロジョヴァンニ・グランチーノの所有者はどんな人?

ジョヴァンニ・グランチーノに限らず、高級なチェロやバイオリンの所有者は以下になります。
✅個人の演奏家
✅個人の投資家
✅個人のコレクター
✅法人や団体
芸能人格付けチェックにも出てきた、ジョヴァンニ・グランチーノのチェロ。
ジョバンニ・グランチーノの所有者はもちろん「お金持ち」なんですが・・・
これは、ジョヴァンニ・グランチーノに限らないのですが、世界的な高級なチェロを買える「お金持ち」は、法人や団体もありますし、当然個人の所有者もいます。
そして、個人の中には、演奏家だけでなく、投資家やコレクターなどがいます。
むしろ、演奏家がそれだけの楽器を買うお金を用意することはなかなか難しいのが現状です。
投資家やコレクターの方は、慈善活動を行っていることも多く、その一環として演奏家に無償で貸し出すということがあります。
少し話がそれてしまいましたが・・・
そんなことを頭の中においてもらいながら、次に高級チェロ「ジョバンニ・グランチーノ」を所有している人を具体的にみていきましょう。
高級チェロジョヴァンニ・グランチーノの社長や演奏家などの所有者は?

ジョヴァンニ・グランツィーノのチェロを個人で所有している方は、過去1人の方がいらっしゃいます。
ただ、やはり個人所有のジョヴァンニ・グランチーノはその情報はペールに包まれている感じです。
それはそうですよね、「ここに財産があるぞ~!」と言っているようなものですから。
演奏家の方で「個人で持っている」という方は確認がとれませんでした。
過去の所有者のそのお1人の方ですが、
✅岡田昌之さん(故人)
元IT系企業キーウェアソリューションズ(日本電子開発)の代表取締役社長で、2013年に亡くなられています。
1682年製のジョヴァンニ・グランチーノを所有されていましたが、その後のこのチェロの行方は追えませんでした。
IT業界の重鎮と呼ばれていた方ですが、人生を通してチェロを愛されたことから、コレクターとして、そして篤志家として、ジョヴァンニ・グランチーノを手元に置かれたと考えます。
(↓岡田昌之さんの自叙伝です。)
ジョヴァンニ・グランチーノは想像通り非常に高価なものです。
個人の篤志家といえども、やはりチェロを愛していないとなかなか手にいれらないものだと思います。
このような篤志家の方が個人的に所有し、才能あふれる音楽家の方に無償で貸し出すということが、日本のクラシック音楽のレベルを上げて下さるというのは、月並みですがやはり素晴らしいことだと感じました。
高級チェロジョヴァンニ・グランチーノの団体での所有者は?

日本でジョヴァンニ・グランチーノを所有している団体や会社は2団体確認できています。
✅NPO法人イエロー・エンジェル
※2021年の情報です
NPO法人イエロー・エンジェルの所有する「宗次コレクション」に、1694年製のジョヴァンニ・グランチーノのチェロがリストアップされています。
宗次コレクションは、国際的に活躍する音楽家や、国際コンクールに挑戦する若手音楽家のために、世界的な名器を貸し出すために作られた、弦楽器の名器のコレクションす。
貸与はもちろん無料。
「宗次コレクション」をまとめる、NPO法人イエロー・エンジェルの理事長は宗次德二さんという方ですが・・・
なんとカレー専門チェーン店「CoCo壱番屋(通称ココイチ)」の創業者であり、元会長です。
大変なご苦労されて創業者となられた方ですが、高校1年生の時にクラッシク音楽を好きになったことから、次世代の音楽家を育てるために、このような事業に取りくまれています。
芸能人格付けチェックに出てきたジョヴァンニ・グランチーノは1694年製ですので、ひょっとしたらこの「宗次コレクション」のチェロでは?と思っています。
✅東京藝術大学
※2021年の情報です
国内で最高峰の美術や音楽の大学、東京藝術大学。
音楽科をもちろんもち、研究や教育のたくさんの「芸術資料」がありますが、その中に1691年製のジョヴァンニ・グランチーノのチェロを所有しています。
最近では2021年の愛知県のコンサートで、そのジョヴァンニ・グランチーノが弾かれたコンサートが開催されました。
芸能人格付けチェックで出てきたジョヴァンニ・グランチーノですが・・・
その音色の特徴や違いについてこちらの記事にまとめました。
ジョヴァンニ・グランチーノ以外のチェロとの聞き比べ動画もありますので、聞き比べしたい方はぜひ♪
ジョヴァンニ・グランチーノの一般的な市場価格について調べたものはこちらになります。
高級チェロジョヴァンニ・グランチーノの海外での所有者は?

ジョヴァンニ・グランチーノのチェロは海外でも所有者はいます。
海外でのジョヴァンニ・グランチーノの所有者を簡単に調べてみたところ
✅OP Art Foundation(フィンランド、1698年製所有、Klaus Makelaへ貸与)
✅Beare’s International Violin Society(イギリス、1690年製所有、李拉へ貸与)
✅Sammlung alter Musikinstrumente(古楽器博物館)(オーストリア、1699年製所有)
など、音楽を専門としている団体ばかりでした。
最後の古楽器博物館のジョヴァンニ・グランチーノは現役でその音色を聞かせているかはわかりませんが・・・
「博物館」にあることから、その価値は、骨董品的・美術的にも大きいことが考えられますね^^
まとめ
芸能人格付けチェックに出てきた、高級チェロジョヴァンニ・グランチーノの所有者は、日本では団体で2つ、個人では過去にはなりますがお一人、所有者として確認がとれています。
ジョヴァンニ・グランチーノのチェロは想像通り非常に高価なため、演奏家が個人で買うということはなかなか難しいものがあります。
音楽を愛する団体や個人、音楽を研究する大学が、才能ある音楽家に無償で貸し出しすことがスタンダードです。
そのような慈善的な行動で、日本のクラシック界のレベルが上げられていることが、とても素晴らしいことだと思いました。
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