おしゃれなお料理の香りづけ色どりに欠かせない、ローズマリーやタイム、その違いをご存じですか?
2つともレストランなどでお目にかかることはありますが、こういった「香草」類ってあまり買いませんよね。
良く似ているし・・・
しかも、普段使わないから、使い方もいまいち分からないという^^;
(↑どちらか分かりますか?
こちらはローズマリーになります)
そこで本記事では、「タイム」「ローズマリー」の2つのハーブの違いについて、その特徴や使い方などをお伝えします。
タイム(もしくはローズマリー)のよい香りがぐっと引き立つ!簡単レシピもご紹介しますね^^
タイムとローズマリーの違い①見た目から
ここに2つのハーブの写真を載せてみましょう!
小さな楕円形のような葉っぱがたくさんついているのが分かりますか?
こちらがタイムです。
細長ーい葉っぱがたくさんついているもの。
こちらがローズマリー。
タイムは多年草。
ローズマリーは常緑の低木です。
タイムはこんな感じでわさわさ増えてきます。
育ったローズマリー。
枝がしっかりとしています。
タイムとローズマリーの違いは、「タイムは草、ローズマリーは木」と覚えてくと、見分け方としていいですね^^
タイムとローズマリーの違い②概要と特徴
見た目の違いが分かったので、次はそれぞれの特徴などをご紹介します。
タイムって?その特徴
名前:タイム(英名:Thyme)
科名と属名:シソ科、イブキジャコウソウ属
原産国:アジア、ヨーロッパ、北アフリカ
香りの種類;さわやか
ハーブとしての効能:殺菌作用や抗ウィルス、抗菌作用があります。
去痰作用もあり、呼吸器系の不調に効果があります。
その他;お肉にもお魚にも合わせやすく、香りづけプラス臭みけしに使われる。
ブーケガルニには欠かせないハーブの一つです。
他のハーブより熱により香りは飛びにくいですが、より香りを利かせたいときは、フレッシュなものを最後か追加でいれるGoodです^^
とても古くから使わています。
紀元前700年代のバビロニアの園芸書に栽培方法が載っているほど!
ローズマリーって?その特徴
名前:ローズマリー(英名:Rosemary)
科名と属名:シソ科 、マンネンロウ属
原産国:地中海沿岸
香りの種類:甘い香りとほろ苦い香りが混じる。鼻につんとくる。
ハーブとしての効能:殺菌、抗菌、抗酸化、抗炎症作用が強力。
アレルギー反応を抑えたり、血行を促したり、脳の機能や健康を保つ。
その他;魚より肉に合わせることが多い。
ヒツジ、ブタ、トリ、ウシ、マグロなどのステーキによく合う。
ジビエ系の臭みけしにもとても良い。
ローズマリーもブーケガルニに欠かせないハーブの一つ。
野菜料理、煮込物、スープ、ソースなどにもよく合います。
名前のローズマリーは、聖母マリアさまから来ています。
「Rose of Mary」(聖母マリア様のバラ)という意味もあるそうです。
タイムとローズマリーの違い③使い方とレシピ
特徴が分かったところで使い方!
さっそくここではハーブとしての具体的な使い方をご紹介します。
タイムの使い方/熱を加える編
【焼く】
魚やお肉の両方と合いますので、素材の上にそのまま置いてローストしたり・・・

(↑タイムを使ったグリルチキン)
【炒める】
タイムをそのまま具材と炒めます。
油に香りがうつりやすいので、弱火でオイルと共に加熱すると、より楽しめます。
香りが若干弱めなので、多め(4~5本)入れるといいでしょう。

(↑タイム香る 鶏モモ肉とマッシュルーム炒め)
【煮る】
煮込み料理やスープに茎ごと入れます。
クラムチャウダーやシーフードチャウダーなどにも入れると美味しいですよ。
(↑タイム入りの タコとキノコのトマト煮)
お肉の煮込みや、チキンのクリーム煮などにも!
強い香りが欲しいときは「ドライタイプ」のものがおススメですが、入れ過ぎないようにご注意下さい。
【揚げる】
飾りつけで、「カリっと」させたい時に。
また、タイムを揚げるわけではありませんが、葉っぱをしごいて、揚げたものに振りかけて食べると美味しいです!
(↑ハーブを使ったトスカーナ風フライドポテト)
【蒸す】
材料とタイムをアルミホイルに包んで、包み焼きにすることもあります。
ハーブの香りで蒸しあげると美味しいですよ^^

(↑アルミホイルでアクアパッツア。フレッシュタイムでも!)
【その他】
ブイヨンをとる時に、ブーケガルニとして使います。
タイムの使い方/熱を加えない編
【マリネで】
お魚やお肉の臭みけしとして、食材と混ぜ合わせておきます。
ドライのものでも大丈夫♪
フレッシュなものは10本くらいを食材の上に置けると、香りがよくついてとっても美味しいです!
(↑ハーブを使ったささみのマリネ)
漬け込んだタイムはそのまま火を通してもいいですよ。
【漬ける】
お酢やオイルに漬け込んで、ハーブビネガーやハーブオイルに♪
ピクルスやエスカベッシュ(いわゆる南蛮漬け)を作る時に、一緒にタイムを漬け込んでもいいですね^^

(↑ハーブオイル・ビネガーの作り方。ハーブはお好みで調整して。)
【和える】
刻んだものを茹でた食材にあえたりもします。
冷たいソースに混ぜたり、ハーブバターを作っても。
ドライなものはハーブソルトにもなります。
ローズマリーの使い方/熱を加える編
【焼く】
タイムと同じで、お肉や野菜と一緒にローストします。
お肉、特に羊や牛、ジビエ系の臭みが強いオーブン料理には欠かすことができません。
フライパンでソテーする時や、グリルパンでグリルする時も使えます。
食材の上に乗せて焼き、香りを移すことで、香りづけと臭みけしができでとても美味しです^^

(↑豚ロース肉のローズマリー漬け)
【炒める】
そのままでもいいですし、茎が硬いときはローズマリーを指でしごいて、葉っぱだけ具材と炒めます。
タイムと同じで、油に香りがうつりやすいです。
弱火でオイルと共に加熱すると、香りがオイルにうつってGoodです^^

(↑ローズマリー香る キノコのアンチョビソテー)
【煮る】
こちらもタイムと同様、茎ごと煮込み料理やスープに入れます。

(↑チキンとローズマリーの煮こみ)
香りが強いハーブですので、使いすぎると他の素材の香りが消えてしまいます。
注意して下さいね。
【揚げる】
具材を揚げる時に、一緒に油に入れると、素材に香りがうつり、さらに美味しく食べることができます。
また、タイムと同様、葉っぱをしごいて、揚げたものに振りかけて食べると、ローズマリーの香りがさらに引き立ちます!!
タイムの時にご紹介した「トスカーナ風フライドポテト」にもローズマリーは相性抜群です^^
(↑タイムを使ったトスカーナ風フライドポテト)
【蒸す】
材料の上にローズマリーを置いて、一緒に蒸します。
こちらもタイムと同様、アルミホイルに具材と一緒に包んで、蒸したりしもます。
蒸す水にローズマリーをいれても、おいしいですよ^^

(↑ローズマリー香る 鯛のハーブの包み焼)
【その他】
ブイヨンをとる時に、ブーケガルニとして使います。
ローズマリーの使い方/熱を加えない編
【マリネで】
お肉の臭みけしとして、一本を、もしくは葉っぱをしごいて食材と混ぜ合わせておきます。

(↑漬けて焼くだけの 豚肉のローズマリー焼き)
タイム同様、漬け込んだローズマリーに火を通してもおいしいです。
【漬ける】
ハーブビネガーやハーブオイルにできるのもタイムと同様です。
ピクルスやエスカベッシュ(いわゆる南蛮漬け)の漬け込み液にも、タイムと同じで使えます。

(↑ハーブオイル・ビネガーの作り方。ハーブはお好みで調整して。)
【和える】
火の通った食材とフレッシュな葉っぱを混ぜたり。
ハーブマヨネーズ、ハーブバターを作っても。
ドライなものはハーブソルトにもなります。
フレッシュなものとドライなものの香りの違いについて
タイムの場合、強い香りが欲しい時は「ドライタイム」。
仕上げに「フレッシュのもの」がいいです。
ローズマリーの場合、フレッシュなものの方が香りが強いです。
新鮮でみずみずしい香りが欲しい場合はフレッシュ。
煮込み料理など、追加で香りが欲しい時、マリネの時は、ドライかフレッシュどちらでもOKです。
基本的にローズマリーは香りが強く、フレッシュかドライでその香りのニュアンスが違います。
色々試してみて下さいね^^
また、タイムやローズマリーもそうですが、ドライタイプの場合、製法によっても香りの良さが違います。
できれば「フリーズドライ」製法のものがおススメです。
火を加えてない分、香りだけでなく色も、フレッシュに近く保たれていますよ!
タイムとローズマリー、意外になんでも使える!
調べてみて、意外と両方のハーブとも、なんにでも使えると思いました。
お料理を美味しくかつおしゃれにしてくれるし、ビタミン等も多く健康によさそうだし、もっと気軽にたくさん使ってもいいかもしれませんね!
初心者はタイムの方が使いやすいかな?
ぜひ色々試してみて下さいね^^
コメント