激安スーパーラ・ムーはなぜこんなに安いのでしょうか?
コーヒーが一本25円。
とりももが100g27円。
うどんが一玉16円・・・
激安スーパーラ・ムーの価格の設定はこんな感じです。
主婦の私からすると、ごく普通のスーパーのお値段の50~70%引きです。
安いのはうれしいんですが・・・・
安すぎるのもなんだか不安だよね!
けずっちゃいけないところけずってるような・・・
ラ・ムーはスーパーですので、口に入る商品が多く余計に不安ですよね。
どうしてこんなに安い値段でやっていけるのか?調べてみましたよ。
本記事では、激安スーパーラ・ムーの商品の値段がなぜこんなに安いのか?
その理由を調査してみました。
なぜラ・ムーの商品は安いのか?理由の5選!怪しすぎるなんてとんでもない!
激安スーパー、ラ・ムーの商品が安い理由をいろんな切り口から調べてきました^^
「なんか怪しいことしているのでは。。。」と不安になるあなた、心配いりません!
しごくまっとうな理由で、ラ・ムーの商品は安くしています。
かなりの企業努力があるんだな、と思って大丈夫です。
それでは順番にみていきましょう!
仕入れ
なぜ安いのか理由その1
★商品をめちゃくちゃ大量に仕入れて、仕入れ価格をものすごく落としている
★仕入れのなれ合いも一切なし
「大量に仕入れればその分だけ安くなる」という理由は、なんとなくご存知だと思います。
物販業ならどこでもそうだと思いますが、物販をしている会社はなるべく在庫をもちたくありません。
置いてある場所もとりますし。
なので、物販業をしている会社は、「少し安くなっても大量に買ってもらった方がよい」という考えがあるんですね、
ラ・ムーの商品の値段が安い理由は、まずは大量仕入れ。
ただ仕入れるだけではありません。
仕入れ先の約200社から、商品の一品ごとに、卸会社で価格競争をしてもらいます。
そして最安値を提示した卸の会社から、大量に商品を仕入れています。
徹底したコスト削減のため、仕入れの判断も「いつもお世話になっているから」といったような関係は一切ないようで・・・・
「卸値最安値」一点だけを基準に、大量仕入れをしています。
商品選定
なぜ安いのか理由その2
★仕入れる商品の種類を徹底的にしぼっている
たとえば、普通のスーパーにオレンジジュースを買いにいったとしましょう。
普通は、コカ・コーラの商品やヴェルチなど色々買うことができますよね。
ラ・ムーはそうではありません。
たとえば、オレンジジュース。
「なっちゃん」が売れているとしたら、「なっちゃん」一本に徹底的にしぼります。
日清で「カップラーメン塩」が売れていたとしたら、塩味だけ売ります。
ラ・ムーでは、日々の売り上げのデータや値段、在庫日数などを見ながら、シビアに「売れる商品のみ」を選んでいます。
仕入れる商品の種類が絞れる分、さらに大量に仕入れることができ、結果、商品のコストダウンにつながっています。
店内の設備
なぜ安いのかその3
★店内に不必要なものは置かない
これはもしかしたら店舗ごとにちがうのかもしれませんが・・・
ラ・ムーの店内には什器、すなわち、常温の陳列棚は必要最低限の分しかありません。
(チルド棚や冷凍品棚はありますよ!)
ラ・ムーの常温品は、ダンボールを直接みせにおいて、陳列するスタイルです。
また、倉庫も必要最低限。
商品は夜中にお店に到着します。
店員さんが商品をお店に運び込むことが、そのまま「商品の陳列」というスタイルになっているんですね。
倉庫をもたなくていい分電気代等のコストもさがります。
陳列に割く店員さんの人数もいらなくなるので、こちらの手間もコストもおさえられます。
お店の中の備品や手間を省くことでのコストカットになっています。
プライベートブランド「dプライス」
なぜ安いのかその4
★プライベートブランド「d-プライス」のコストダウンも徹底
ラ・ムーの展開しているプライベートブランド「dプライス」。
ここにも徹底したコストダウンの努力があります。
- 自社工場をもち大量生産
- 必要であれば容器も自分の工場でつくる
- 必要だったので乳酸菌も自社生産
- いらない「モノ」はなくす
工場では、最新の機械でフルオートメーション化。
工場で自動で作るため、人件費も抑えられます。
「必要なものは自分たちで」というスタンスなので、ここにも仕入れ業者さんをかませない分コストダウンできます。
さらに、商品にいらないモノは徹底的になくすというコンセプトです。
たとえば、d-プライスの商品では、「ヨーグルトの外ブタ」、「納豆のたれ」、「チョコの銀紙」がありません。
「これ普通だよね」ということを考え直し、5円でも1円でもいいから値段を下げていく、という姿がラ・ムーの中には存在しています。
支払い方法
なぜ安いのかその5
★ラ・ムーの支払い方法は現金しかない
今時?と思われるかもしれませんが。
ラ・ムーの支払い方法は現金のみ。
今時のスーパーなら普通に使える、
- クレジットカード
- 交通系電子マネー(Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、TOICA(トイカ)、PiTaPa(ピタパ)など)
- 流通系電子マネー(ワオン、ナナコ、エディなど)
- QRコード決済
- 他のキャッシュレス決済サービス(PayPay、楽天Pay、LINE Payなど)
のきなみ使えません。
商品券もだめ。
これは、ラ・ムー側は明言しているわけではないですが、こういうサービスをいれるコストをも削減したいからだと思います。
これらサービスはいれるのにお金がかかりますし、手数料もありますよね。
1円、5円をお客様に還元してようとしているラ・ムーにとっては、全く入れる必要のないサービスだと考えているのではないでしょうか。
ラ・ムーの力で、料理の材料を節約できるのほんとうに心づよいかぎり。
このレシピ本は、「ほぼ100円飯」ですが、ラ・ムーパワーで100円以下で作ることも夢じゃない・・・!?
ぜひ試してみてください^^
ラ・ムーが安い理由はわかったけど本当にもうかっているの?利益率は?
★もうかっています
★利益率は会社全体でみると高めです
激安スーパーラ・ムーを経営しているのは、大黒天物産という東証1部上場企業です。
この大黒天物産の経営状況がこちらになります。
「売上高」は、「商品が全部で何円売れたの?」という数ですが、右肩あがりで伸びています。
売上が上がっても、コストがかかり過ぎてはいけないんですが。。。
本当に利益がでているの?というご質問には、緑のグラフの「経常利益」を見てもらえればわかると思います。
「経常利益」は、その会社がいつもやっている仕事で得られる利益のことです。
大黒天物産の場合は、小売り、スーパーの業務ですね。
ここでも、マイナスの時はなく、なんなら増えていっているぐらい。
徹底的なコストダウンの成果がここにあらわれていますね^^
少し難しい話になりますが・・・
「売り上げがいくらで、そのうち経費もろもろを引いて、なんぼもうかったか」の割合をだす指標に、「純利益率」があります。
ここ数年の大黒天物産の純利益率はだいたい約2~4%。
こちらを参考にして下さい。
・・・・すくなくね?って思いました?
いえいえ、とんでもない!
小売り業で「2%」の純利益率って大したもんなんですよ!
激安で売りながらもコストダウンを徹底。
ちゃんともうけているラ・ムーの利益はこれからも心配する必要なさそうです^^
まとめ
激安スーパーラ・ムーの商品はなぜ安いのか?色んな切り口で調査しました。
全部の切り口で見えたのは、「徹底的なコストダウン」。
超大量仕入れや仕入れ種類の一本化、店内にむだなものを持たない、プライベートブランドでのコストカットなど、あらゆるところのコストカットが実現されています。
こんなに安くして利益は出ているのか?と思いましたが、ちゃんと利益は出ています。
売上高の伸びと徹底的なコストダウンにより、ラ・ムーがつぶれる心配はなさそうです。
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